百鼠 / 横山 大河 色鉛筆画展 開催後記 〜 第4回 東京蚤の市


道具と雑貨 はいいろオオカミはただいま展示月間、真っ最中。
少し遅くなってしまいましたが、10月末に開催された横山さんの個展[百鼠]について少しだけ。




[百鼠 - hyakunezu-]
開催後記


今回の展示のタイトル [百鼠]は江戸時代の色彩、四十八茶百鼠という言葉から引用されたものでした。


48も100も[多くの]という意味。
贅沢や色彩を制限された世に、庶民の中から生まれて来た、たくさんの灰色や茶色。
ざっくりと言ってしまうとそんな言葉です。


さて、このタイトル。
つい先日の2周年記念企画展[はいいろとオオカミ 展]からも分かる通り、かなり当店を意識したタイトルでした。


今回は普段はあまり題材にしないという[動物-オオカミ]の作品も制作して頂き、さながら一人[はいいろとオオカミ展]。


そして、私も実際に展示するまで分からなかったのですが、横山さんの色鉛筆画の世界観は本当に[はいいろオオカミ]にぴったりの優しくて暖かい・・それでいて、少し非現実感のある浅い夢の中を漂ったときの様な心地よさを持った[絵画]でした。


道具と雑貨 はいいろオオカミの初めての[絵画展]。
ゆっくりと観て頂くことを主題に展示をすすめてきたので、たくさんの方に好評を頂けたことは感謝に尽きます。
そして横山大河さん。その翌々週の[東京蚤の市]にも、急遽協力して頂き、蚤の市で[ART]を!という、ひとつの私の夢の実現のお手伝いをしてくれた御礼もこの場を借りてさせて頂きます。


東京蚤の市出展のために制作して頂いた絵画も後々、ご紹介出来ればと思います。
私にとって、とても大事なもの(お店で販売することの出来ない古道具)を描いて頂きました。


最後にひとつだけ。
搬出時に横山さんが現在制作している大きな作品を見させてもらったのですが、これがもう本当に圧巻。
完成がいまからとても楽しみです。
公募展出展のための作品だそうなので、美術館で対面出来る日を心待ちにしたいと思います。
そのときは[はいいろオオカミ]でも告知させて頂きますね。


2013年11月12日
道具と雑貨 はいいろオオカミ店主








第4回 東京蚤の市、ご来場頂いた皆様ありがとうございました。

3rd 20works 百鼠 / 横山大河 色鉛筆画展 開催中


道具と雑貨 はいいろオオカミ初の絵画展 [百鼠]が本日より開催されています。



今回の展示のために当店をイメージして制作された作品まで並ぶ18点の色鉛筆画。
油彩や水彩とは全く違う[色鉛筆画]の雰囲気と、絵画の展示としては少し変わった当店ならではの展示方法なども見所です。


これから台風の進路・影響なども気になるところではありますが・・


今回も皆様に是非、ご覧頂きたい作品の並ぶ展示会となりました。
mini exhibition 形式ですので当店の商品なども併せてご覧頂けます。


10/27(日) 20時まで
会期中休みなし


ご来場お待ちしております。



あるひのめ
320×410mm
色鉛筆、紙、パネル


作家プロフィール


横山 大河


略歴
1985年 北海道 滝川に生まれる
2009年 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻 卒業


公式HP

(last-tour) はいいろとオオカミ展 -INITIATION- 開催後記





10月6日まで開催された当店の2周年記念企画展[はいいろとオオカミ展 -INITIATION-]へお越し頂きありがとうございました。
「灰色」と「狼」をテーマにした展示も昨年の記念展から2回目の開催でした。
この曖昧な捉え方の出来るテーマも少しずつ変貌を見せて、終着の見えないレールの上を駆け始めた様に思います。
まさに2年という節目を迎えた[はいいろオオカミ]にとって、これ以上ない位の[INITIATION-通過儀礼]となりました。


この「灰色」や「狼」に挑戦してくれるアーティスト、また、それを求めてくださる人が絶えない限り、私はこの舵の効かない列車に乗り込んで、どこまでもどこまでも[周り]を巻き込んで進んで行きます。


この場をお借りして、全力で制作に取り組んでくれた出展者、私の手の届かない所をイメージ通り再現してくれた協力者、また、多くの支援を頂いた皆様に厚く御礼申し上げます。


2013年 10月8日
道具と雑貨 はいいろオオカミ
佐藤 克耶




[pre-tour]でご紹介してきておいて、自身のことを少しもお伝えしていませんでしたね。


おもけの[last-tour]。良かったらお付き合いください。


道具と雑貨 はいいろオオカミ
佐藤 克耶


今回の展示で全出展者に対するディレクションと会場構成を担当させて頂きました。
ディレクションなんて大仰なことを言っても、ほとんどは作られる前段階の簡単な打合せだけ。
本当にそれだけで、素晴らしい作品を出展してきてくれたことに感謝です。


僕が出来ることなんか、たかが知れているし、いつも僕の想像を超えた作品を生みだしてくれる作家陣に本当に助けられています。
まるで生き物の様に蠢きだした[テーマ]と対峙し面に立つには、まだまだ力不足ではありますが・・
打たれ強さには自信があるので、これからも打たれては立ち上がり、それを繰り返して少しでも良いものを伝えられればと思います。


以前、黒川大介さんの個展 [硝宇宙]を開催する際に、僕が[はいいろオオカミ]で現代の作品を扱うことをどう考えているかを綴ったことがあります。長文ですが、良かったらこちらもご覧ください。


[生活の中に一雫の潤いを]
これが今は僕の中のひとつの答えです。


もしかしたら、多くの人と少しずれた答えかもしれません。
ただ、これからもこの僕の小さな答えを囁き続けてゆけたらと思っています。
どうぞ、よかったらこの答え合わせをしに遠くから近くから眺めてみてください。


いつも変わらず、そこにぽつり佇む狼の様にひっそりとお待ちしています。


なんだか自分で書いてしまうと、全然、紹介になってない気もしますが・・
まあ、仕方のないことですね。


今回、会場構成をするにあたりコンクリートを使った仕事をしました。
その一部をご紹介して[終わり]とさせて頂きます。


もし、最後まで読んで頂いた方がいらっしゃったら、どうもありがとうございます。



佐藤 克耶 (コンクリート) tsukurareta''ishi''

(pre-tour)no.9 はいいろとオオカミ展 -INITIATION-


もう、会期も終了してしまいましたが。
残された最後の協力者をご紹介。


彼を最後にもってきたのには訳があります。
三年目を迎えた[はいいろオオカミ]にとって、とても大きなお知らせも兼ねています。
どうぞ、最後までお付き合いください。


西別府 久幸 (flowers primitive) 会場装飾/装花


今回の展示で皆様の注目を集めた植物を使ったオブジェを会場に制作してくれました。







実は、彼は[はいいろオオカミ]の短い歴史の中でも、とても重要な役割を果たしてくれた存在でもあります。
当店もこうして2年目の記念展示会を開催していますが、作家やアーティストの方と協力をして展示を開催するようになった、先駆け。
まさに第一回目のアーティストでした。


それが思い返せば去年の7月。
その後、[はいいろオオカミ]を飾ることを色々な場面/手法で実現してきた彼だからこそ、今回の装飾は本当に全て任せるカタチでも私に不安は全くありませんでした。
いつも私の斜め上を行く発想で創られる彼のオブジェには、来場してくださるお客様以上に私自身が楽しませてもらっています。


植物だからこそ出来る、日に日に姿を変えていくオブジェ。
彼の中にある表現の世界は、まだまだ僕には捉えきることは出来そうにありません。


ここからがお知らせです。


来年1月より[道具と雑貨 はいいろオオカミ]の店舗に[flowers primitive]がやってきます。
当面はひとつの場所に二つのお店が共存するという形での営業をしていくつもりです。


これから彼の側で生きたお花と一緒に古いモノ[道具]をお見せするのが今からとても楽しみです。


詳細や正式な共同オープン日が決まりましたら、大々的にお知らせ致します。



道具と雑貨 はいいろオオカミ店主
佐藤 克耶

(pre-tour) no.7 はいいろとオオカミ展 -INITIATION-


プレツアーということですが、展示はただいま開催中です。
是非、こちらをご覧になってから、来て頂くとより楽しめる内容で綴っていこうと思います。


7回目の更新。
今回はこの展示会の副題 -INITIATION- について触れてみたいと思います。


とかくスルーされがちなこの副題ですが・・
実は大きな重きを持って、この展示会を突き動かす原動力のひとつとなっています。


この[INITIATION]という言葉。
色々な意味がありますが、今回、この展示会では[通過儀礼]という意味で、出展作家含め共通認識としています。


通過儀礼
出生、成人、結婚、死などの人間が成長していく過程で、次なる段階の期間に新しい意味を付与する儀礼



この副題には[道具と雑貨 はいいろオオカミ]にとっても参加作家にとっても、通過して次のステップを垣間みれるものになればという想いが込められています。


メインテーマはもちろん「灰色」と「狼」ですが、実は今回のこの副題に沿って出展された作品もあります。


自身の制作手法をひとつ超越した作品。


企画の展示会ですが、作家・アーティストの新作や高次元の作品を観ることの出来る一風変わった展示会となりました。


会場構成を担当した[はいいろオオカミ]としても、今迄の経験を全てぶつけた、出し惜しみ一切なしの2年間の集大成。
是非、皆様にご来場頂き体感して頂ければと思います。



黒川 大介 (吹きガラス) - cosmo plant





クロヌマタカトシ (木彫) - 森源




YOSHiNOBU (羊毛フェルト) - オオカミ (small size)



2周年記念企画展
はいいろとオオカミ展 -INITIATION-
2013.09.28(sat) - 10.06(sun) ※10.02(wed)休み
open 13:00 - 20:00
参加作家(ブランド・店舗) :
黒川大介 (吹きガラス)・クロヌマタカトシ (木工)
Six COUPE DE FOUDRE (革) ・ den (染と縫)
bar cafca. (カクテル)・村松さちえ (照明)
森田 MiW (絵と文)・YOSHiNOBU (羊毛フェルト)
協力 :
写真 - 白石和弘 / 会場装飾 - 西別府久幸(flowers primitive)

fbイベントページ
アカウントをお持ちの方はこちらもどうぞ。
他作品の情報など多数掲載しております。

(pre-tour) no.8 はいいろとオオカミ展 -INITIATION-


プレツアーということですが、展示はただいま開催中です。
是非、こちらをご覧になってから来て頂くと、より楽しめる内容で綴っていこうと思います。


8回目。ここからは本当に今回の展示において[はいいろオオカミ]を支えてくれた協力の二名をご紹介。
まずは撮影全般を担当してくれたphotographerの白石和弘さん。


白石 和弘 (photographer) 撮影協力



[道具の風景]白石和弘 写真展より


はいいろオオカミの道具に白石さんの感性で風景をもたせて撮影した写真展[道具の風景]の開催が、まだ記憶に新しいですが、今回はひとつの展示に張り付いて、作品や会場の撮影など写真に関わることを全般に渡って担当して頂きました。
いち店舗の展示会としては、なんとも贅沢な協力。
来場者にお見せする前に撮影を通して作品を捉えることは、私にとっても貴重な体験になりました。


展示の会場設営に偏るあまり、ないがしろになりがちな[写真]という、その一時を留める活動。
そこまで、気を配れたのは本当に白石さんの協力あってこそでした。


展示期間にとどまらず、この[通過儀礼]をカタチとして残せたことは、意義のあることと思います。


いままで白石さんが[はいいろオオカミ]に関わる撮影で収めた写真の一部を期間限定で、当店の公式HPに公開しています。
こちらも併せてお楽しみください。
白石和弘 -photo works at はいいろオオカミ-


白石さんの[写真]からイメージやインスピレーションを受け取って、来場して頂くとまた違った楽しみ方もあるかもしれません。


はいいろとオオカミ展-INITIATION-も会期は残すところ、あと二日。
皆様のご来場お待ちしております。



会場風景:撮影 白石和弘


過去blog
[道具の風景]白石和弘 写真展


2周年記念企画展
はいいろとオオカミ展 -INITIATION-
2013.09.28(sat) - 10.06(sun) ※10.02(wed)休み
open 13:00 - 20:00
参加作家(ブランド・店舗) :
黒川大介 (吹きガラス)・クロヌマタカトシ (木工)
Six COUPE DE FOUDRE (革) ・ den (染と縫)
bar cafca. (カクテル)・村松さちえ (照明)
森田 MiW (絵と文)・YOSHiNOBU (羊毛フェルト)
協力 :
写真 - 白石和弘 / 会場装飾 - 西別府久幸(flowers primitive)
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