(last-tour) はいいろとオオカミ展 -INITIATION- 開催後記





10月6日まで開催された当店の2周年記念企画展[はいいろとオオカミ展 -INITIATION-]へお越し頂きありがとうございました。
「灰色」と「狼」をテーマにした展示も昨年の記念展から2回目の開催でした。
この曖昧な捉え方の出来るテーマも少しずつ変貌を見せて、終着の見えないレールの上を駆け始めた様に思います。
まさに2年という節目を迎えた[はいいろオオカミ]にとって、これ以上ない位の[INITIATION-通過儀礼]となりました。


この「灰色」や「狼」に挑戦してくれるアーティスト、また、それを求めてくださる人が絶えない限り、私はこの舵の効かない列車に乗り込んで、どこまでもどこまでも[周り]を巻き込んで進んで行きます。


この場をお借りして、全力で制作に取り組んでくれた出展者、私の手の届かない所をイメージ通り再現してくれた協力者、また、多くの支援を頂いた皆様に厚く御礼申し上げます。


2013年 10月8日
道具と雑貨 はいいろオオカミ
佐藤 克耶




[pre-tour]でご紹介してきておいて、自身のことを少しもお伝えしていませんでしたね。


おもけの[last-tour]。良かったらお付き合いください。


道具と雑貨 はいいろオオカミ
佐藤 克耶


今回の展示で全出展者に対するディレクションと会場構成を担当させて頂きました。
ディレクションなんて大仰なことを言っても、ほとんどは作られる前段階の簡単な打合せだけ。
本当にそれだけで、素晴らしい作品を出展してきてくれたことに感謝です。


僕が出来ることなんか、たかが知れているし、いつも僕の想像を超えた作品を生みだしてくれる作家陣に本当に助けられています。
まるで生き物の様に蠢きだした[テーマ]と対峙し面に立つには、まだまだ力不足ではありますが・・
打たれ強さには自信があるので、これからも打たれては立ち上がり、それを繰り返して少しでも良いものを伝えられればと思います。


以前、黒川大介さんの個展 [硝宇宙]を開催する際に、僕が[はいいろオオカミ]で現代の作品を扱うことをどう考えているかを綴ったことがあります。長文ですが、良かったらこちらもご覧ください。


[生活の中に一雫の潤いを]
これが今は僕の中のひとつの答えです。


もしかしたら、多くの人と少しずれた答えかもしれません。
ただ、これからもこの僕の小さな答えを囁き続けてゆけたらと思っています。
どうぞ、よかったらこの答え合わせをしに遠くから近くから眺めてみてください。


いつも変わらず、そこにぽつり佇む狼の様にひっそりとお待ちしています。


なんだか自分で書いてしまうと、全然、紹介になってない気もしますが・・
まあ、仕方のないことですね。


今回、会場構成をするにあたりコンクリートを使った仕事をしました。
その一部をご紹介して[終わり]とさせて頂きます。


もし、最後まで読んで頂いた方がいらっしゃったら、どうもありがとうございます。



佐藤 克耶 (コンクリート) tsukurareta''ishi''